2011年03月06日

盟友〜Kanzoe(猫) その2

あれから14年。。。
今では私もすっかり一児の母、タバコは卒業して数年たち、お酒も晩酌少々ていど。
いっちょまえに(?)人さまの心と体のお役に立とうという仕事すら始めている。。。

転職したり、嫁いだり、出産したり、離婚したり、その度に引っ越したり よくついて生きてきてくれた。
かんぞぇの引越しは なんと7回!! ネコ族のキャパを超えてないか?!
それでも、いままで病気ひとつしないで、本当に芯の強い子だ。

その かんぞぇ(14才)が、突然 ご飯を食べなくなった。
大好きなマグロをすり身にしても、盗んでまで食べた鳥肉ですら匂いも嗅がない。
水ばかり、ただ水ばかり。。。
SN390520.jpg
ネコ族は、体調が回復するまでジッとしてる。と聞いて育った。
かんぞぇの自己治癒力を信じよう。

……始めたばかりのアニマルコミュニケーション。
かんぞぇの心に問うてみても「だいじょうぶだから…」ただそれだけ。
なんど問うても「だいじょうぶだから…」

4日待った。やせ細っていく。目ヂカラがない。。。

      ……限界!! もう待てない!!

病院へ連れて行った。
診察台に乗せても抗うこともない。私の腕に寄りかかったまま。
  採血 → 黄疸がみられる
  白血球 28500/μL
  アンモニア 209μg/dL
  腹水
  腸内ガス過多
(シロウトには良くわからない。。)
 ・胆管肝炎
 ・肝リピドーシス
 ・猫コロナウィルス感染症  などが疑われる。
これ以上絶食が続くと、膵炎発症。。。甲状腺機能亢進症。。などなど
医師からのいろいろな言葉がアタマの中を特急で通過していった。

  医師「入院させたほうがいいですね」

  えっ? 一緒に帰れないの??……まっしろになった。

最低3日間は、病院で栄養補給。
たったの3日間が、一緒に過ごしてきた14年間と同じくらいの長さに感じる。

その夜、息子と相談した。息子は かんぞぇを「Kanネェちゃん」と呼ぶ。
「ただ心配ばかりしてると、Kanネェちゃんも気にしちゃうね。」
「じゃ私たちは、いつも通りやれる事を一生懸命やろう。」
「それがKanネェちゃんへの応援だね。」

地域のイベントで、息子は保育園の仲間たちと手話で歌を歌った。『エール』。そのままKanネェちゃんへのエールになった。
私は太鼓を叩いた。叩きながら、強く強くかんぞぇの元気を祈った。

  まだまだ、一緒に過ごしたい時間がたくさん待ってるよ、かんぞぇ!!
  元気で帰っておいで!!


posted by amico at 17:08| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

盟友〜Kanzoe(猫) その1

「かんぞぇ」という名の猫。

カノジョと出会ったのは、およそ14年前。
当時は、色々イロイロで自暴自棄な暮らしをしていた。
自分の存在価値を見失い、日々すべて虚しかった。
何でもいいから、ダメになって行く自分をますます嫌いになりたかったような…。
一日50本のタバコと、ハンパじゃない量のお酒、女だてらにケンカもした。
仕事はしていたけれど、二日酔いじゃない日は殆どない。よくクビにならなかったものだ。

  一人暮らしだから破天荒が治らないんじゃ?
  猫でも飼ってみたら?
  家族がいれば 少しは肝臓を労われるんじゃ?
  いっそ、猫にカンゾウて名前つけて一緒にいたわれば?

周囲の言いたい放題におされて、少しソノ気になった。

折しも母親の参加していた「里親探しの会」で、数日間 橋の上に並べられても貰い手がつかなかった猫2匹が、実家の洗面所に籠もっていた。

「どっちかを肝臓ちゃんにしたら?」と母まで。
どれ……見に行ってみた。

  なんだ、2匹とも子猫じゃないぢゃん。。
  可愛い声を出して甘えてくる三毛猫。
  ケージから出ようともせず ブスっくれてるキジトラ猫。

このキジトラに「肝臓ー」声をかけたら、ギロリっっと睨み返してきた。
猛禽類的な超目つきの悪いヤツ。。。
三毛は愛されキャラだから、きっとどこかで幸せになるだろう。

  コイツ(キジトラ)、「肝臓」に決定。。。

あとで聞いいたところ、どこかの家で生まれ 兄弟みんな里子に出て、コイツだけはあまりのヤンチャぶりに里親から捨てられたのだそう。
しかも、虐待をうけたらしい人間への怯え方が残っていた。。。

さて、肝臓との二人暮らしが始まった。「レバ」とか「キモ」とか呼びつ。
………しかし、なつかない (-"-;)""
夜中の暴れかたは尋常ぢゃない。。。わざわざ人の顔面を走り抜ける。
ムササビみたいに宙を飛びまくる。台所の袋という袋を破いてまわる(←床はゴマやら米やら春雨やら切干大根やら、朝になると芸術的なカーペット?に…)
ワタシの堪忍ブクロも破け、「くぉらーっっ!!」とっ捕まえて………ぇ、
……ぁ?怯えてる。。。そっか、そうなんだ。。。
むぎゅーーーーーーっ、抱きしめて目の奥深くを見つめて言った

  「いけないの。わかって。ココ猫バレたら追い出されちゃうんだょ。
  ねぇ一緒に暮らしてこうよ。カンゾー。。」
  歯止めのきかない暴れん坊…私と同じぢゃん。

なつかなくてもいい。と思った。
しばらくして、避妊手術を済ませると、何だか"雌"を失ったカンゾーが小っちゃく見えた。
名前の語尾だけ女の子ぽく「え」に改名してみた。
「かんぞぇ」ちゃん。
ワガママ一杯。気に入らないご飯には砂かける。
特技:袋破り、紐ちぎり、カーテンのぼり、壁画、砂まきババァ……

まったくアタマの痛い毎日で、却って飲酒量が増えたりもした。
かんぞぇとケンカして、ふてくされて呑みに出たりもした。。。
それでも、帰宅して玄関ドアを開けると、超ジャンプ力で跳びついてくる「憎めないヤツ」だった。

      〜その2へ続く。。。
posted by amico at 16:39| Comment(0) | TrackBack(0) | | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする